ボーグで野鳥撮影
BORG
BORGでの野鳥撮影方法
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野鳥写真集

BORG野鳥撮影に適したカメラ
(2015.3.3追加更新)
野鳥はかなり特殊な被写体です。どんなカメラでも適しているというものではありません。
野鳥を撮影することはどんなカメラでもできますが、結果を出せるカメラを考えて行きたいと思います。
最も大切なことはボーグで鳥が撮れるカメラを選択することです。 デジボーグ用カメラには、まず大きく分けて一眼レフとミラーレス一眼があります。(デジスコについては割愛します)
どちらが野鳥撮影に向いているかと言うとズバリ一眼レフです。 一般的にミラーレスは動体に弱いと言われますが、野鳥撮影に関してはボーグのようなマニュアルでピントを合わせる機材ではそれだけでは止まりません。 分かり易いのがミラーレスでファインダーを覗きながらゆっくりパンすると像が流れてはっきり見えなくなります。
望遠撮影の場合はブレによってこれと同じ状態になり、はっきり見えない像でピントを合わせることになります。
これはボーグのようなマニュアルレンズには致命的です。 ミラーレスは動体に向かないとともにマニュアルフォーカス望遠撮影にも向かないと言うことになります。
野鳥撮影ではシャッターを切るに至るまでが大変です。・・・・というよりここが最も肝心。
拡大表示しててはとても速いピント合わせはできません。
鳥をファインダーで追って行くのも見難いです。
(ブログ関連記事 2014年08月26日、ミラーレスでメジロを追い難い点)
鳥を見失ってしまうことが多くなります。この点も上記の像が流れて見え難くなることも一因になっています。現実問題メーカーのホームページでもオリンパス用マウントも売れているようにアナウンスされているのですが、実際はオリンパス等ミラーレスの良く解像した投稿作例は皆目なく、作例数もペンタックスが多いのが実情です。
これほどユーザーからの投稿作例がないということは実際は売れていないか、あるいは余程撮れないからと推察できます。
陸に上がったカモやカワセミなら撮れるのですが、滞在時間の短い鳥には効率が悪くなかなか撮れないのが原因かと思います。
当店でもフジX-pro用やNEX用マウントは殆ど出ないもののマイクロ4/3用は結構出ていますが「お客さんの作品ページ」は殆どがペンタックスで撮影されたものとなっています。
ペンタックスは現行でもスクリューマウントアダプターが販売されていて古いマニュアルレンズの使用にもフォーカスエイドが使え、またマニュアルレンズをAF化するAFアダプターも販売されているなどマニュアルレンズを使い易いカメラとなっています。
そのためデジボーグに適したカメラと言えます。
他のマウントでボーグを始めて後にペンタックスを購入される方や、元々キャノンやニコンなどで野鳥撮影をされている方がボーグ始めるにあたりペンタックスを購入される方も多いです。
先日お客さんとのやり取りで良いヒントを頂きました。
ライブビューAFとピーキングマニュアルとの比較です。
EVFや液晶画面でピントの合っている部分を強調して表示するビーキング機能があります。
K-3でもこの機能があり、どんどん動いて行く鳥ではとても使えませんがカワセミのようなじっと停止してくれる鳥には有効です。
ブレの面で有利です。
ただ、ただでさえ遠くの小さい範囲を撮影するため揺れて見難い超望遠のピント合わせを、さらに拡大して表示するわけですからその見辛さは大変なものです。
ピーキングマニュアルフォーカスではカメラが強調表示してくれるピークを人の目で判断するわけですが、ライブビューAFではカメラがそのピークでレンズを止めてくれるわけですから正確で速いです。
ピーキングは良い機能だと思っていましたが、このように考えるとライブビューAFと比較の余地はないです。
撮像素子のサイズ
ブログ関連記事 2016年4月28日 フルサイズ(PENTAX K-1)について。こちらから。
次に撮像素子のサイズですが、APS-Cまたはフォーサーズがお勧めです。 フルサイズは野鳥には焦点距離で不利です。野鳥撮影が手軽に楽しめるようになったのはデジタルで沢山の枚数が撮れるようになったことと、APS-Cで35mm換算焦点距離が約1.5倍に長く使えることです。ボーグHPの作例や当方お客さんの作例でもフルサイズの作例は殆どありません。 撮像素子がフィルムより小さいおかげで手頃な400mmF5.6+1.4×テレコンが実用的になった点が大きいと思います。
フルサイズではやはり600mmクラスにテレコンの焦点距離が欲しいところです。
また、PENTAX Qのような撮像素子の小さすぎるカメラもお勧めしません。 大きくは写りますが解像感が悪いです。
次のリンクはデジボーグ71FL PENTAX Q10で撮影したものですが小羽枝など細かい部分は写りません。 Qのような撮像素子の小さなカメラはレンズのイメージサークルの像のその小さな一部分をトリミングしてそれを大きく表示しているだけですから無理があります。
結局Qのような撮像素子の小さなカメラで解像するには逆に大きな口径(とても明るい)のレンズが必要ということになります。
PENTAX K-3 |
2013.11 PENTAX K-3が発売されました。
ペンタックス一眼レフはもともと古いマニュアルレンズが使え、またマニュアルが使い易いカメラです。
ボーグのようなマニュアルレンズに最適です。
鳥を撮っていてボーグのようなマニュアルレンズはやはりフォーカスエイドが利くことがもっとも大切な点だとつくづく思います。
α57やK-01、Qもピーキング使えますが鳥の動きを考えるとどうしてもフォーカスエイド機を持って出ます。
ピーキングでは動いて行かれるとフォーカスエイドにくらべ効率が極端に悪いです。
トビモノをマニュアルで撮る場合もです。
ただカワセミのトマリモノのような場合にピーキングは合わせ易いです。
ドアップの場合は被写界深度の関係で目からずらしたりとかの細かいところは分かり難い点もありますが。
K-3になってライブビューも良くなって実用範囲になったと思います。
ライブビューのAFもK-5、K-5IIs、K-3とはっきり良くなってきました。
フォーカスエイドとピーキングどちらも使えるというのは非常に頼もしいです。
メインはフォーカスエイド、サブでピーキング、AFアダプターを付ければオートフォーカス。
あとはEVFを光学ファインダーの横に並べて欲しいですね。ミラーレスに光学ファインダーはつけられませんが一眼レフなら。
PENTAX K-3は抜群のボーグカメラです。
鳥が撮れるカメラです。
野鳥撮影で結果の出せるカメラです。
ボーグは買ったもののイマイチ結果が出せないでいる方、鳥は簡単に撮れるものではありませんがPENTAX K-5あたりを試されてはいかがでしょう。
PENTAX K-3の価格が少し下がればペンタックスに転向する方やマウントを追加される方が今まで以上に増えるのでは思います。
PENTAX K-3で撮影した野鳥写真
野鳥撮影について
写真撮影の中で野鳥望遠撮影は、小さいものを大きく撮るというのは簡単なことではありません。
野鳥撮影に使われるような超望遠レンズは販売していないカメラメーカーもあり、また非常に高価です。
下の写真のカワセミはデジボーグ89ED + 7214テレコン PENTAX K-5IIs 換算焦点距離 1260mmで撮影したものです。
右は同じ位置からキットのズームで焦点距離を35mmに合わせて撮った画像です。
カワセミの画像は黄色の四角の枠の部分を撮ったものです。
距離は9~10メートルだと思います。
これだけ小さい部分を写しています。
この小さな中に写った小さなカワセミの細い羽毛を写したいのですから簡単には写りません。
羽毛一本がぼやけるブレぐらい簡単に起こってしまいます。 ・・・というよりブレないようにするのは大変です。
この点を十分考慮して撮影に望んでください。
被写体が野鳥であること
野鳥撮影ですから当然被写体は野鳥です。 大型の鳥を除いて非常に小さい被写体です。 また、その動きも強烈に早いです。 被写体としてはかなり特殊なものだと思います。
写真では止まって見えますが、実際は動き回っています。

上の写真は一時間ほどの間に撮影したものです。
ノートリ写真です。近距離ですのでコゲラが体を動かすだけでピントがズレます。
どんどん動いて行くコゲラをどれだけ早くファインダーで捉え、どれだけ速くピントを合わすことができるかが勝負です。
このような小鳥にはマニュアルフォーカスの場合はやはりフォーカスエイドが頼りになります。
現在所有しているK-01やα57にはピーキング機能がありますが、このような被写体ではフォーカスエイドと比べるととても使う気にならず結局は効率を考えると専らK-5IIsを使用しているのが現状です。
鳥がしばらく停止してくれるのを待っていては上の写真のうちの半分も撮れていません。
これも野鳥撮影の醍醐味の一つです。
野鳥撮影の難しい点
野鳥撮影の難しい点をピックアップしてみました。
最も難しい点は野生の生き物相手であるという事ですが、バーダー側で工夫できることもあると思います。
・鳥がどんどん動いて行くので捉えられない。
・鳥がどんどん動いて行くのでピントが合わせられない。
・超望遠のためピントが大きく外れているとボケで鳥を捉えているかの確認がし難い。
・揺れのためピントが合っているかどうかの確認がしづらい。
・揺れのため被写体を安定して捉えることができずAFがなかなか決まらない。
・ピントが合ってもブレのためにすっきり写らない。
野鳥撮影に適した焦点距離
(35mm換算焦点距離はAPS-C 1.5倍として)
野鳥撮影ではどれくらいの焦点距離が適当でしょうか。
大型の鳥は別として小鳥は非常に小さい被写体です。また、大きく撮りたいとこちらから近づくと必ず逃げます。
ですから焦点距離が長いに越したことは無いのですが、撮影の難しさ、レンズの明るさ、機材の価格、重量と色々な点で無理がでてきます。
しかし上の写真で35mm換算焦点距離 1260mmで距離が約10メートル。これが20メートルになると写る大きさはこの半分になります。せめてそれくらいの大きさには撮りたいですね。
扱い易さの点から言うと400mmに1.4×テレコンぐらいがほど良いところでしょうか。手持ち撮影ではこの辺りが限度かなとも思います。
71FL400mmにF-AFアダプター1.7×ですと1.4×と比べるとかなり手持ちの難しさは大きくなります。ただやはり400mm+1.4×テレコンではF-AFアダプター1.7×と比べて写る大きさは一回り違いますので不足は感じます。
35mm換算焦点距離で1500mmになると20メートルの距離でもかなり大きく写り通常では焦点距離に不足は感じないと思いますが、この焦点距離になると色々な面で大変です。
ただ、35mm換算焦点距離600mmで10メートルの距離の撮影範囲が横60cm縦40cmです。10メートルの近さでも小鳥では物足りない大きさになると思います。
300mmのレンズに1.4×テレコンで420mm(35mm換算焦点距離630mm)の焦点距離ですとほぼ上記と同じで10メートルの距離の撮影範囲が横57cm縦38cmです。
カワセミを画面一杯に撮るには3メートルぐらいに近づかないと撮れない焦点距離です。
10メートルと簡単に言いますが10メートルというのはかなり近いです。屋外では目測で10メートルと思っても実際はもっと距離があることが多く写した写真を見ると小さくしか写っていないということも多いです。
下の写真は50FL直焦点400mmでの写真です。オオマシコはかなり近い(8mぐらい?)のですが、もっと大きく撮りたいところです。
この近距離でこの大きさは少々辛いです。400mm(35mm換算600mm)では小鳥は厳しいところです。
私は野鳥撮影を最初は300mmズームで始めました。そしてそれにテレコンを付けて。しかしそれでは焦点距離的には全く足らないのですぐに400mm(ペンタックス、シグマ、トキナー単焦点、トキナーズーム)を購入。これにケンコー1.5×テレコンをつけていましたがそれでも焦点距離や解像感には不足を感じることも多くデジスコも使った後、ボーグ101ED(焦点距離640mm)購入に至りました。
今まで使ってきた感覚では野鳥撮影ではAPS-Cで400mm+1.4×テレコンぐらいの焦点距離は最低欲しいところだと思います。(これでも簡単には大きく撮らせてもらえません)
但し、これより焦点距離が長くなればなるほど撮影はぐんぐん難しくなります。
野鳥撮影で扱い易さと焦点距離のバランスが良いのは400mmレンズだと思っています。(テレコンなどを接続してのことです)
三脚使用なら500mm、600mmも良いと思います。
400mm(35mm換算600mm)オオマシコは約8m
三脚撮影
(2015.8.17追加)
野鳥撮影では三脚使用は基本です。
手持ち撮影でファインダーを覗いてぐらぐら揺れているようではまずまともに写りません。
手持ち撮影、半手持ち撮影は野鳥に対応し易いですが、基本は三脚撮影をすすめます。
三脚を使用して撮影してもブレてしまうのが野鳥望遠撮影です。
BORG半手持ち野鳥撮影
野鳥撮影での半手持ち撮影とは、車の窓からレンズを持つ手を窓に添えたり、フィールドで立ち木にもたれて安定させて撮影することです。
ただ、フィールドではなかなか支えに使えるような立ち木などが都合よくないのも実情です。
BORG手持ち野鳥撮影
野鳥撮影のような超望遠撮影を手持で行うことはブレのために簡単なことではありません。
ただ、動きの速い野鳥を捉えるには三脚での撮影より対応し易くなります。
ブラブラと散歩しながら野鳥を撮影したいところですが、野鳥はこちらから近づけば逃げてしまいますので、なかなか難しい面もあります。
ネットで「カメラ 構え方」で検索すると写真入で沢山出てきますので今一度基本的な構え方をご確認ください。
どのページでも同じようなことを書いているのですが要は手持ちの場合はヘリコイドに手を添えて脇を締めて持つようにします。
脇を締めて持つにはヘリコイドの位置も関係します。 ヘリコイドはカメラに近い方が脇が締まりやすいですが、71FLのようにある程度先端の重い機種ではあまりヘリコイドより前が長くなるとヘリコイドの動きが重くなります。また、その場合はその部分に指を添えるなど工夫が必要です。

BORG野鳥撮影でピント合わせの難しい点
(2013.11.20追加)
野鳥撮影でピント合わせの難しい点は・揺れのためピントが合っているかどうかの確認がしづらい。
・超望遠では被写体を安定して捉えることができずAFがなかなか決まらない。
動かない被写体、短い焦点距離ならAFでもEVFで拡大表示でも合わせ易いですが、動く鳥、超望遠ではそんなわけにはいきません。 もちろん撮れないわけではありません。効率が悪いだけです。
BORG野鳥撮影に適した三脚、雲台
三脚は頑丈なものに越したことはありませんが、ボーグはそれほど重量がありませんので持ち運びの重量等の兼ね合いで考えれば良いと思います。
野鳥の場合、雲台は何と言ってもビデオ雲台です
特にボーグの場合は。
ボーグ購入後、解像出来ないと苦戦されていたお客さんが、自由雲台からビデオ雲台に変更されて解像できるようになった実例もあります。
三脚でトビモノを追う場合も、ビデオ雲台のようにある程度抵抗がある方が、ぐらつかずに安定して外さずに追えます。
照準器
野鳥撮影に照準器は必須です。
有ると無いでは大違いです。
横着してつけていなくて後悔したことは何度もあります。
写真の照準器はワルサーポイントサイトデュアルです。デジスコに購入し現在は2個目のものです。 1個目も壊れたわけではありませんが、予備に購入したものでポイントの明るさは格段に見易くなっています。
野鳥にはオープンタイプのものが良いです。レンズの枠がなければもっと見易いのですが。
以前は取り付けが面倒に思ったり、バッグに入れたり肩にぶら下げて歩いているうちに位置がずれたりするのが難点でしたが鏡筒にゴムバンドで接続するようになってその点が解消され必ずつけているようになりました。

このような着け方ができるのも寸胴のボーグならではです。
(2013.10.25)
照準器のご質問もよくありますので以下追加しました。 ワルサーポイントサイトは品切れも多く、最近よく売られているのはこのタイプです。現在ワルサーポイントサイトと併用しています。
他の接続の方法としてはエツミのホットシューアダプターに直接取り付けできます。
エツミのホットシューアダプターはリンク先の「Ashの宝箱」さんももうかなり以前になりますがブログで紹介されていて、アダプターにきれいにアルミステイを取り付けられている方もおられます。
今回ご紹介した照準器はホットシューアダプターがそのまま使えます。
こちら や こちら。
アダプター付きのこちら ものもあります。
エツミのホットシューアダプターE-518 はこれです。
リンクが切れてしまっている場合はヤフオクで「照準器」ではなく 「ドットサイト」で検索 すると沢山出てきます。
これらの照準器はもともとモデルガン用のものです。
野鳥に使うのはオープンタイプのものです。
取り付け等は自己責任です。
野鳥撮影で使うISO感度
ISO感度ですが、野鳥撮影で私が使うのは精々ISO800までです。
ノイズリダクションはOFFです。
トビモノの撮影ならノイズリダクションはONにして1600ぐらいまで感度を上げることもありますが。
感度を上げると解像感は悪くなります。
(web用の小さく縮小する写真なら大丈夫ですが)
折角ボーグのような解像力の高いレンズを使うのですから出来るだけ低い感度で撮ることをオススメします。ただ、野鳥撮影に使う望遠レンズは比較的暗いのでISO400を目安にすれば良いと思います。
もちろんブレなくするのはより難しくはなりますが。
私のカワセミ写真が表紙などに使われた「デジタルカメラ野鳥撮影術」を見るとプロの方の作品は低い感度で撮っています。
フィルター
BORG71FL、50FL、77EDⅡ、45EDⅡ、60EDはフードまたはレンズセルにフィルターが接続可能です。
野鳥撮影で、特に手持ちで肩にぶら下げて歩くことの多いミニボーグではフィルターを接続されると良いと思います。
木の枝や葉、草やその露が跳ねたりすることから保護できます。
私はBORG71FLにはKenko MC プロテクター を使っています。
解像力の低下は別段感じたことはありません。
もちろん余計なものが加わることになるので厳密には対物レンズのみよりは低下するはずですが、写真を見てそれを感じることはまずないと思います。(粗悪な物は除く)
感じることができたとしても等倍でビシッと写った野鳥の画像で比較しての話しです。
(当店は等倍野鳥作例を多数掲載していますのでご覧ください)
カムフラージュテープ
(2013.9.1追加)
野鳥撮影機材や鏡筒に巻くカムフラージュテープで良く使われているのがMcNETT迷彩テープですが、長期に使用しているとベタついてきて(状況によっては短期でも)テープを取り除いてもゴムが沸いたような状態になって鏡筒に残ります。
これがなかなか綺麗に取れず、ヘタに拭くと鏡筒の艶を消してしまいますのでご注意ください。
私も一時期巻きましたが止めました。
鏡筒の保護には欲しいところですが、カムフラージュ目的なら人が鳥から見えている状態でレンズだけカムフラージュしても仕方がないので鏡筒の保護が心配ないなら貼らない方が良いと思います。
まず人間が鳥から見えないようにすることです。
ご覧頂けば分かるように私は野鳥撮影で近距離での写真が多いですがカムフラージュしていなくても問題ありません。
カワセミ撮影でブラインドに入る時も面倒なので鏡筒には何も巻かないことも良くありますがちゃんと止まってくれます。白い125SDがズドーンと突き出していても問題ありません。ただしそれを早急に動かすと警戒されます。(下記の「鳥との対応」にも関連。)
ブログ関連記事 迷彩テープのべたつき。野鳥との対応
(2013.9.1追加)
上のカムフラージュとも関係あることですが、 野鳥を待っていたり、野鳥を捜して歩いていると結構近くに飛んで来てくれることが良くあります。
その時慌てて反応してはいけません。反射的に体を動かしてしまってはいけません。
こちらが動くと逃げていってしまいます。
せめて一呼吸はおきます。手持ちならまずは先にレンズを伸ばして近距離にピントが合うようにしてからそっと構えます。
その方が成功率は高いはずです。
野鳥撮影の場合の露出補正
(2015.8.17追加)
自動露出で撮影する場合、野鳥撮影ではカメラにもよりますがアンダー気味にします。
ただ、私の場合はマニュアル露出も良く使います。野鳥のトビモノの撮影ではマニュアル露出の方が良いです。
ノートリミング野鳥撮影のすすめ
(2013.7.30追加)
野鳥は小さく、なかなか近距離から撮らせてくれない被写体ですのでトリミングがあたり前のようになっていますが、ノートリで見れる大きさに撮るとやはり解像感、質感、ボケ味が違います。
ただ大きく撮るのは簡単にはいきませんので結果としてトリミングするのは仕方が無いですが、端からトリミング前提の撮影ではどうかと思います。 まずはできるだけノートリミングを前提に工夫すべきだと思います。
鳥の居る風景としての写真なら尚更構図が大切でそれをトリミングで整えても面白味もないと思います。
野鳥が近くに来てくれないという事はストレスを感じているからでしょうから、なかなか近い画像が撮れない場合は野鳥への接し方を見直してみるのも良いと思います。
真っ向ノートリ勝負です。
等倍チェックのすすめ
(2013.7.30追加)
ボーグのような解像力の高いレンズで野鳥を撮影して写り具合をチェックするのに等倍で検証しないと意味がありません。
等倍で甘い写りならもっと写せます。またそれぐらいの写りなら解像力の悪いレンズでも写せます。
等倍チェックでご自身の合格基準を高く置くことでレベルアップにつながると思います。
野鳥撮影でのAF、MF使い分け
(2013.9.6追加)
AFボーグを使っている場合でもオートフォーカスとマニュアルフォーカスの使い分けは大切です。
野鳥撮影の場合オートフォーカスでは歩留まりの悪いことも多いです。
撮影する野鳥や状況に合わせて使い分けます。
また、オートフォーカスの場合も野鳥に合わせてAFモード、親指AFなど使い分けて撮影します。
RAW現像
野鳥別撮影
初心者におすすめの野鳥
比較的撮影し易い野鳥
個体数も多く比較的撮影も簡単な野鳥です。
個体数の多い沢山居る鳥はシャッターを切れる機会が多いので当然簡単に撮影できます。
ただ、野鳥撮影を始める当たってスズメやヒヨドリやホオジロ、カモやカモメをわざわざ狙って撮影したいと始められる人は少ないでしょう。
釣りで言うと外道で、本命が居ないのでついでに撮影するというのが殆どだと思います。
ここでは、比較的数が多て撮影し易く、野鳥撮影を味わえる身近な野鳥を紹介します。
カワセミの撮影
まず第一にお勧めするのが、カワセミの撮影です。
カワセミを撮りたくて野鳥撮影を始められる方が多いかと思います。
比較的長く留まってくれる野鳥ですので、ピントも合わせ易く撮影し易い野鳥です。
カワセミは群れで居る鳥ではないので数は多くないですが、どこにでも居る身近な野鳥です。
まずは良いポイントを見つけることが大切。

カワセミ写真集
セッカの撮影
夏の野鳥撮影のおすすめ。
鳴き声も聞き分けし易く、初心者でも見つけ易い。
背景がボケ易い構図になることが多いのでそれなりの絵になります。

セッカ写真集
オオヨシキリの撮影
独特の鳴き声で初心者でも簡単に聞き分けできて、楽に見つけることができる野鳥です。
こちらも背景がボケ易い構図になることが多いのでそれなりの絵になります。口の中の赤い色が見えている絵が定番です。
ヨシに隠れてなかなか姿を見せてくれないのが難ですが、ポイントによっては良く出てくれます。
あまりヨシの密集していないポイントが撮影し易い。

オオヨシキリ写真集
ジョウビタキの撮影
冬の定番の野鳥です。
撮影もし易く、特にメスの腹の羽毛は写り易いので狙ってください。
同じポイントで待って居れば巡回してきます。
虫を空中捕獲もするようですが、地面で餌を探すことが多く、その際まず低い枝に留まってそれから地面に降りるケースが多いので、その枝が狙い目です。
ピントも合わせ易い。

ジョウビタキ写真集
ルリビタキの撮影
ジョウビタキよりは少ないですが、撮影し易い、色の綺麗な鳥です。
同じポイントで待って居れば巡回してきます。
こちらもジョウビタキ同様地面で餌を探すことが多く、その際まず低い枝に留まってそれから地面に降りるケースが多いので、その枝が狙い目です。
ピントも合わせ易い。

ルリビタキ写真集
ツグミの撮影
冬に沢山居る野鳥です。
田んぼなどで上から撮影すると背景のうるさい絵になり易いですが、段差のある場所で低い位置から撮影すると背景もボケて綺麗です。
こちらから近づいても大きくは逃げません。

ツグミ写真集
エゾビタキの撮影
秋の渡りの時期によく見られる野鳥ですが、さほど動き回らず、枝にしばらく留まることが多いので撮影し易い野鳥です。
樹上から飛び立ち虫を空中捕獲し、また止まり木に戻るという行動をします。
木の実を食べに来るところも狙い目です。
警戒心もあまり強くないようです。

エゾビタキ写真集
キセキレイの撮影
良く見かける身近な鳥で、黄色も綺麗なので良い被写体です。
渓流の鳥なので水の流れが背景になるように撮影するとそれなりの絵になると思います。
歩いている時は置きピンも使います。

キセキレイ写真集
カイツブリの撮影
年中居る鳥なので撮影できる機会は多いです。被写体の少ない真夏でも撮れる被写体です。
初夏に営巣するのでこれも狙い目。親鳥は生まれた雛を背中に乗せて守るのでこれも良い被写体。
巣材にゴミが混ざるのが写真的には残念ですが。
岸に近い巣が見つった時はしばらく撮影してみては。

カイツブリ写真集
写真は機材が写してくれるものではありません。
機材で撮れるものなら、優れた機材を揃えれば誰でも撮れます。しかし実際はそうではありません。
BORGは解像力の高いレンズですが、ボーグを使えば解像感のある野鳥写真が簡単に撮れるというものではありません。
ただ、鳥が来てくれて、ピント合わせもブレも上手く対応出来て少ないチャンスに上手く撮影出来た時に、レンズの解像力が原因で残念な解像感になったということはボーグの解像力ではありません。
もちろんBORGを使っても、撮影方法、撮影手順の工夫、ブレ対策、撮影場所や天候などの条件等、BORGの解像力をどれだけ発揮できるかは大きく違ってきます。
このページでは野鳥撮影の難しい点などを整理していきたいと思います。
当店はBORGで野鳥撮影を前向きに取り組まれるお客様は撮影方等全力で応援します。
BORGはちゃんと写せば必ずちゃんと写ります。
当店「お客さんの作品ページ」はこちらから。