BORG 101ED
生産終了
BORG 101EDII スペック
BORG 101ED レンズスペック(望遠レンズセット) |
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口径 | 101mm |
焦点距離 | 640mm |
口径比F | 6.3 |
レンズ構成 | 2群2枚EDアポクロマート |
コーティング | マルチコート |
重量(望遠レンズセット) | 一式3.3㎏(テレコン180g含む) |
価格(望遠レンズセット) | 税込 188,000円(1.4倍テレコン含む) |
BORG 101ED望遠レンズセット パーツ一覧
機材の写真は店長所有の使い込んだもので新品ではありません。
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BORG101EDII対物レンズ - [7800]
80φ205mm鏡筒 - [7749]
ドロチューブホルダー - [7835]
ヘリコイドM - [7509]
2インチホルダーL - [7508]
2インチホルダーS - [7214] 1.4倍
テレコンバーターDG - [7000] カメラ
マウントホルダーM - [7522]
M57→M36.4AD - [9159]
タカハシ製鏡筒バンド80Φ
BORG 101EDの店長の使用感
BORG101EDは私が最初に購入したBORGです。
当時、大砲は高価で手が出せないので400mmF5.6の単焦点レンズ三本、ペンタの古い500mmF4.5、デジスコと使用しましたがどれも満足な解像感は得られず、BORG101EDの購入に至りました。
最初に写した時のそれまでとまったく違う解像感に感動し、その感動を伝えたいことと野鳥撮影に解像力を求める方々が遠回りしなくて済むようにとボーグの解像力が分かるよう等倍の写真を掲載した情報をホームページで発信するようになりました。
BORG101EDの解像力はすばらしいです。BORG101EDのおかげで撮影の状況がコロッと変わりました。
どこが変わったかと言うと、それまでは腕が悪いのかレンズが悪いのか、ピントが合ってないのかブレなのか、デジスコに至ってはフィールドスコープ、デジカメ、接眼レンズ、またそれらの相性。
といったい何が悪いのか、すべてに半信半疑でその対応も中途半端になりがちでした。
しかしレンズの解像力が信頼できるようになると後はピントとブレです。でもピントは鳥を大きく写した場合は案外合わせ易いものです。となれば後はブレ対策に集中すればよいというように専念できます。これは非常に大きいことだと思います。
また、ボーグを使うようになってテレコンへの印象が変わりました。テレコンを付けると解像感は落ちるものだと思っていましたがボーグではまったくそれを感じません。
BORG101EDの使用感ですが最初は全長が長いと思いましたが慣れると扱いに困ることはありません。比較的軽いからだと思います。(BORG101EDⅡは101EDより重くなっています。)
BORG101EDは三脚使用が前提ですが小鳥も十分に対応できます。
私はカワセミ以外のメジロなどの小鳥を撮影する時はBORG101EDでも確か六千円程度で買った軽い三脚を使っています。脚三本が同時に閉じたり開いたりできるタイプのものです。野鳥の動きに対応して高さを変えるときにエレベーターを使わずにこの開閉で対応する方が早いからです。(カメラのキタムラ全高1540mmですが最低の高さがもう10センチぐらいは欲しいです。またもう少し脚の開く幅が広ければ101EDても安定性があるのですが。)
このBORG101EDはボーグ125SD、101ED、45EDⅡの三台体制の中で一番よく使いました。何処へ行くにも車に積んでいた感じです。旅行へ行くにもミニボーグ45EDⅡではなくBORG101EDを持って行きました。
そのおかげで光軸も二回ずれました。後継機のBORG101EDⅡは光軸もずれにくくなっているようです。
640mmの焦点距離は普通に野鳥撮影をする場合に十分な焦点距離だと思います。フォーサーズでは換算1280mmになります。野鳥撮影の焦点距離について個人的な感覚では換算で900mmではやや不足を感じることもあるのですが、1000mm~1200mmあればほぼ不自由のない焦点距離だと思います。
BORG101EDの口径は約10センチですが、10センチというと物差しで見た場合たいして大きく感じませんが、実際のレンズを見るとやはりボリュームがあります。このボリューム感がいいです。
BORG 101EDの使用法
BORG101EDIIはやはり三脚使用が基本です。
BORG101EDIIとBORG77EDⅡは同じ80mm径の鏡筒ですが、80mm径鏡筒のBORGを使うコツはやはりドロチューブに慣れることです。
ボーグを使う際にまず戸惑うのはドロチューブの操作です。
特にBORG101EDは無限から5メートルぐらいの距離にピントを合わせるには100mm以上の伸縮幅が必要ですのでLMF-1などのストロークの長いマイクロフォーカス接眼部を使ってもドロチューブとの併用になります。
伸縮の短いヘリコイドではドロチューブを主体に操作しなければいけない感じになります。
また、ヘリコイド等は握りなおして二回、三回と回さなければならないので時間がかかります。
その点ドロチューブは一気にピント距離の移動ができますので鳥にすばやく対応できます。使いこなすことが出来ればドロチューブが最も速いです。
ただこの時にドロチューブを素早く伸縮させることが必要で、残念ながら標準のセットでは引っ掛かって動かし辛いことがよく起こります。 これはドロチューブから後のヘリコイドM、2インチホルダーL、2インチホルダーSと合計140mm以上もあり、長いことが原因だと思います。 極端な話、ドロチューブの後に直接マウントを付ければ出し入れはスムーズにできると思います。 ですからできるだけドロチューブより後はヘリコイドだけにし、それも軽くて伸縮幅の大きいM57ヘリコイドLIIがオススメで、 2インチホルダーLなどの代わりに80φL25mm鏡筒、80φL50mm鏡筒でドロチューブより前側を長くして光路長の調整をします。 カワセミやサギ類を写す場合は問題ありませんが、小鳥を追う場合はパーツの変更を検討された方が良いと思います。
新品の状態ではドロチューブの動きが重い場合もあると思いますので馴染むまで使い込んでください。
ちなみにAFボーグの場合はヘリコイドなしでAFアダプターを接続しても良いのですが、BORG101EDIIの場合ドロチューブの伸縮幅だけではちょっと足りません。 その分無限側に合わなくしておけば近距離にも合わせられますし、BORG77EDⅡならドロチューブのみでもほぼ問題ないと思います。 また、M57ヘリコイドSのような薄いものを使っても良いと思います。
BORG 101EDのピクセル等倍野鳥写真
AFボーグ101ED
PENTAX K-5をご使用の場合は他に適した接続もありますのでご注意ください。
(K-7撮影)
(K-5撮影)
撮影範囲と周辺像の比較です。解像力等の比較の参考にはなりませんのでご注意ください。
BORG 101ED、デジボーグ機材説明、使用感、カワセミ、ヤマセミ、その他の野鳥作例写真のページです。